研修旅行2022(2)


「ポーラ美術館」

森を進むとガラスのモニュメントが見えてくる。
まだ、建物の存在は感じない。
モニュメントを通り過ぎ、
木々に囲まれたアプローチブリッジ、
そしてエントランスに引き込まれる。
ガラス張りのエントランスは
周辺の樹木よりも低く、
その先に待つ建物のつよさを感じさせない。

建物に入ると、山の斜面に沿って三角の空間が続く。
パースペクティブを感じさせ、意識せずとも視線が誘導される。
向こうに見える森へとつながっているようだ。
ガラスの屋根・壁からは、たくさんの光が入ってくる。
アプローチよりも開放的で建物に入ったという印象を受けない。
まだ外にいるような感覚。
屋内外の境界が曖昧になり、自然に溶け込んでいる。

美術館へ訪れた記憶にビルディングのつよいイメージはない。
周辺の自然に寄り添う、やわらかい思い出を残してくれる建物。