CeCilia Kujo/2013

建物概要

建物名称 CeCilia Kujo 
発注者  斉藤金属工業 株式会社
所在地  大阪府
用途  共同住宅
構造/階数  RC造・地上6階
延床面積  401㎡

設計主旨

敷地は大阪市内の古くからの町工場と住居が混在する職住近接であった時代の面影を残す、どこか懐かしい街並みにある。かつて工場と住居が一体であった名残りがある間口6.5m、奥行き18mといった細長い形状の敷地で、オーナーからの依頼は、そこにデザイナーズマンション兼オーナー住居を建てたいというものであった。各階の構成は、1階がオーナーの駐車場、エントランスホール、駐輪場。2,3階にワンルームマンションが4戸。4~6階の3フロアがオーナー住居となっており、狭小地の中で法定面積の最大ボリュームを取りながら、いかに開放的で快適な居住空間を確保するかが課題となった。プラン上は、長手方向を3等分した中央を共用部とし、端部を居住スペースとすることで、外部に大きく開放された最大限の間口を利用した平面とした上、上部3層をメゾネット型住戸とし、避難規定の特例緩和を用いることに合せて共用部全体で竪穴区画とすることで、共用部を最小限の広さとして、居住スペースを最大限確保した。構造的にはRCラーメン構造としながら、中央共用部以外の妻側を耐力壁とし、柱をスリムな長方形断面とすることで、部屋内に圧迫感を与えず、極力開口部が大きく取れるようした。その結果、実際のスペースより、かなり広さを感じさせる空間になっている。外観はシンプルで端正なデザインとなるようサッシュ、ルーバー面に対して、コンクリート化粧打ち放しとタイルの縦ラインで構成し、都市的な景観を作り出している。