穂高ビューホテル/1989

建物概要

建物名称  穂高ビューホテル
発注者  穂高ビューホテル
所在地  長野県
用途  ホテル
構造/階数  S造・地上4階、地下1階
延床面積  11,088㎡

設計主旨

敷地条件が落葉松、赤松の密林地であった為、山岳リゾートのホテルとして、周辺の森林の景観を壊すことなく建物の高さを押え、共存できる意匠を目指した。建物全体は、客室棟、パブリック棟、クア棟の三棟からなり、敷地の高低差を利用した配置として、360度の景観が確保できる平面計画とした。特に客室か らは落葉松の間から北アルプスが望める配置となって いる。建物の色彩は森の緑と茶と清潔感を与える白色をベースとして、落ち着いた呆きることのない組合せとし、 常に素朴さと新しさを感ずるようなデザインを心掛けた。内部のデザインは、パブリック棟、客室棟が山岳リゾートにふさわしく、木を中心に使用した落ち着いた構成とし、クア棟は開放感溢れるクアプールを中心に 軽快で清潔な構成とした。保養と健康という2つのテーマを持ち、建物の内部空間が静から動へ変化を持ちながら、全体として一貫性のある意匠としてまとめた。