しまの杜保育園 三重県/保育園/2011

建物概要

建物名称 しまの杜保育園 用途/テーマ 保育園
発注者 社会法人洗心福祉会 構造/階数 木造・平屋建て
所在地 三重県 延床面積 785㎡

設計主旨

温暖な気候の三重県志摩市阿児町の、海や緑に囲まれた、閑静な保養所が点在している所で保育園の計画された。高さ・建ぺい率が制限されている自然公園法の特別地域内で計画を行った為、敷地内にゆったりとした建物配置をする事が可能であった。配置:グラウンドを「海」に、建物を志摩の「半島」に例えて、半島がぐるりと海を囲むように園舎を配し、スタッフの方々の目も行き届きやすくなるよう考慮した。海と陸とを結ぶ「海岸」に当たる部分にウッドデッキを配し、中と外を連続的に結ぶ役割を持たせた為、施設全体を一体として利用する事ができる。構造:階段等を使った上下移動を極力なくしたかった為、建物は平屋とした。内部仕上材として木のぬくもりを残したい、という事業主様の要望により、主要構造部は木造にて設計された。外観:漁師の舟小屋をイメージした、切妻・片流を組み合わせた屋根形状とした。白と濃淡2種類の茶色を基調としたシンプルな色調は、保育園にしては珍しいと思われるが、漁業の盛んなこの地を象徴的に表現している為、強く印象に残ると思われる。そして、丸い窓やマリンランプ・蛇輪(舵取りのハンドル)などを配し、身近に「海」を感じる事ができる。内部:エントランスホールから遊戯室にはいると、緩やかなカーブを持った柱・梁で作られた広い遊戯室に入る。遊戯室は建物の中心と言っても良い空間で、ここを通って各部屋に向かう事になる。むき出しになった木造の骨組みは、まるで「船」の中に包まれているようで、子どもたちを乗せ、人生の大海原をしっかりと進んで欲しい、という願いを込めて計画されたものである。