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西松で13年明け着工/立地生かし教育拠点/常翔学園の梅田キャンパス

 常翔学園は27日、大阪市北区に整備する「梅田キャンパス」の開発構想を発表した。同学園が運営する大阪工業大学、摂南大学、広島国際大学が活用する施設で、都心の駅前という好立地を生かした産・官・学・民が集う都市空間とする計画だ。2014年1-2月に着工し、16年秋に竣工させる。設計・監理は服部建築事務所・石本建築事務所・安井建築設計事務所JV。施工は西松建設ときんでんが担当する。
 アースチューブやダブルスキン、自然換気システムを採用して使用エネルギーの抑制を図るほか太陽光発電なども導入し、環境配慮型のエコキャンパスとする。災害対策では制震システムを採用したほか、水害を考慮して機械室を地上5階に設置する。
 規模はS一部RC造地下2階地上22階建て延べ3万3240㎡。高さは125.2m。
 8階は摂南大のユニバーサルプラザ(仮称)、9階は広島国際大のサテライトオフィス(仮称)として活用し、10-20階が大工大のキャンパスとなる。工学部の都市デザイン工学科、空間デザイン学科、建築学科などが入り、工学デザイン分野の包括的な教育拠点と位置付ける。
 地下には駐車場と駐輪場、1-5階には約600人を収容できる多目的ホール、講義室、防災センター、レストラン、カフェテリアなどを配置する。
 駐車場と多目的ホール、レストランなどは一般者も利用できる施設となる。
 建設地は大阪市北区茶屋町50の敷地4650㎡。市立梅田東小学校の跡地で、用地を売却する市の入札で同社が落札した。
 会見では、同学園の吉野正美理事が「関西の玄関口となる梅田・大阪駅周辺地域は絶好の教育環境が整っている。今回、小学校跡地を落札でき、新たな教育施設を整備することに運命を感じる。当学園は昨年創立90周年を迎えたが、梅田キャンパスを100周年のシンボル拠点としたい」と坂口正雄理事長のメッセージを紹介した。
[ 2013-09-30 19面 面名:関西面]