四天王寺 たまつくり苑/1998

建物概要

建物名称  四天王寺 たまつくり苑
発注者  社会福祉法人 四天王寺事業団
所在地  大阪府
用途  老人、身体障害者福祉ホーム
構造/階数  SRC造・地上7階
延床面積  5,771㎡

設計主旨

鉄筋コンクリート造7階建ての建物で、下町情緒があふれるJR玉造駅に隣接する非常に細長い形状の敷地に建っている。特別養護老人ホーム、ショートステイ、ケアハウス、デイサービスからなる複合老人施設で、聖徳太子が創設された慈悲救済のための場としての精神を受け継ぎ、地域における社会福祉の拠点として貢献することを目的として建設された。敷地が細長いことに合わせて前面道路が狭いため、斜線制限によるセットバックに合わせて形状が異なる各階の平面に苦労しながらも、必要所室を最適な場所にはめ込んでいった。内装のデザインは場所に応じてテイストを変え、利用者が変化を感じられるように工夫を行っている。設計するには非常に困難な敷地であったが、道路と線路に挟まれる不整形なかたちにより、通常より空間に余白が生まれ、連続性のある非常に明るい開放感が感じられる施設になっている。