トーカロ 倉敷工場/2022

建物概要

建物名称 トーカロ 倉敷工場 
発注者  トーカロ株式会社
所在地  岡山県
用途  工場(溶射不燃物品加工工場)
構造/階数  S造・地上2階
延床面積  5,198㎡

設計主旨

さまざまな製品、生産設備に対して溶射という技術を用いて表面改質を行う企業が、全国にある拠点の一つである倉敷市水島で新たに土地を取得して旧工場を移転することになり、我々が基本設計業務並びに以降のコンサルタントとしてプロジェクトに参画することになった。建物は機械加工エリアと溶射エリアがL型に繋がった工場棟と両工場の中央に位置する事務所棟からなり、それぞれが周回出来るような動線で構成されている。工場棟はシステム建築を採用しており、外壁はリブ形状の断熱サンドイッチパネル、屋根は折板と母屋間に断熱マットを敷き込んだ複合断熱工法としている。事務所棟は在来工法による鉄骨造2階建てで、正面側の外壁は企業ロゴに合わせて緩やかな曲面とするとともに、敷地と建物の中心軸になるため、正面性が高くなるようデザインは頭文字の「T」をモチーフとした対称なデザインとした。外装の窯業系サイディングを倉敷の景観にふさわしい白と黒のモノトーンの色調とすることで、工場のシルバーと調和させている。敷地のある児島地区は「国産ジーンズ発祥の地」として知られ、内装にはデニムの藍色をアクセントに用い、地域に根差した工場として特色のあるインテリアを提案した。