研修旅行2023(1)

今回のブログは、11月中旬に行きました、九州福岡と佐賀の研修旅行の様子をお届けします。
実は、2019年にも研修旅行で福岡を訪れましたが、接近していた台風の影響で研修を切り上げました。
ですので今回は2度目の訪問(挑戦)になります。
 
今回は、藤本壮介氏が手掛けた太宰府天満宮仮殿をはじめ、九州国立博物館、ぐりんぐりん、
九州文芸館などを見学し、技術や歴史・文化に触れることが出来ました。
若手社員が担当しているため、拙い文章もあるかと思いますが、ご一読ください。

 

 

 

概要:ぐりんぐりん

ぐりんぐりんは、建築家・伊東豊雄氏によって設計された体験学習施設である。各々1,000m²程度の3つのスペースを兼ね備えており、北ブロックは広い広場をもつ緑に囲まれたフリースペース、中央ブロックは亜熱帯の植生展示を中心としたスペース、南ブロックはワークショップやガーデニング体験が可能なスペースである。新たな自然を作り出すことを目的に作られた「アイランドシティ中央公園」に最初に建てられた建築である。

 
 
 
 

自然と一体・内と外の連続

デザイン意図の一つである「緑豊かな空間となるために、人、光、空気が行き来する、屋内外の連続したスペースであること」に注目して見学した。すると、いくつかの内と外の関係性を連続して見ることができた。目地のないシームレスな建築を表わすように、動線は入口→建物内部→屋上へとゆるやかに繋がっており、屋上は丘を登っているような起伏のある形状が特徴的である。また、レストスペースのキノコのかさや出入り口の洞窟のような形は、屋内で守られている感覚を与えながら、光と風は通るので屋外にいるような心地よさも感じる。内と外の境界線が曖昧なまま、連続して繋がっているため、公園の自然と一体感のある空間構成となっている。

 

 

 

 

 

 


まとめ

今回は中央ブロックから屋上の回廊を見学し、ぐりんぐりんの緑豊かで公園と一体感のある特徴を窺うことができた。次は公園をぐるりと散策してみたいと感じた。屋外と屋内の境界の曖昧さによって、屋内でも外の光と風を感じる要素が生み出され、それらが心地よい空間づくりにつながることが分かった。引き続き心地よい空間をつくる要素は何かを考えていきたい。
 

 

 

(山根 江梨花)